1桁の足し算(引き算)は計算ではない
私は、子供に勉強を教えていますが、
小学1年生の算数では、1桁の足し算引き算の計算問題が出てきます。
私は算数を教えていて、気づいたことがあります。
それは、「大人にとっては、1桁の足し算引き算は計算問題ではない」ということです。
例として、以下の計算問題を解いてみて下さい。
2 + 3 =
4 + 4 =
7 + 8 =
5 – 3 =
9 – 3 =
この問題を解く時に、頭の中で計算をしたでしょうか?
たぶん、計算していないと思います。
それではどうやって解いたのでしょうか・・・?
きっと問題を見たとき、瞬間的に答えがわかったと思います。
なぜかと言うと、それらの答えを覚えているからです。
これらの問題を小学1年生に解かせてみると、時間がかかります。
それは、計算をしているからです。
1年生にとっては、これらの問題は 文字通り「計算問題」になります。
大人は、この問題を解くのに「計算」はしていません。
つまり大人にとっては、これらの問題は「暗記問題」です。
「計算問題」を答えるのと、「暗記問題」を答えるのでは、
答えを出すまでの時間が全く違います。
次の問題を10秒以内に解け
2 + 3 =
4 + 4 =
7 + 8 =
5 – 3 =
9 – 3 =
もし入学試験で上のような問題が出されたときに、計算して答えを求めていては、時間が足らずに「不合格」になるでしょう。
しかし、答えを覚えている人は、制限時間内に答えられて「合格」できます。
これは極端な例ですが、
答えを覚えていて瞬時に答えられる人と、答えを計算してから答える人では、
大きな差がつくということが言えます。
計算しなくても、瞬時に答えが出せる。
これは、試験を受ける際には大きなアドバンテージになります。